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住友電工は、ドイツのマンハイムにある120年の歴史を持つケーブル製造会社ズードケーブルの株式の90%を取得し、ドイツにおける高電圧直流ケーブルシステムの生産と建設を完全に現地化する予定です。この買収プロセスは規制当局の承認を得た上で、今年の10月1日までに完了する見込みです。
住友電工は、総プロジェクト価値が30億ユーロを超える2つの主要なHVDCケーブルプロジェクトであるKorridor B V49およびライン・マイン・リンクプロジェクトの一部を受注しました。これらのプロジェクトは、ドイツにおける気候中立エネルギーシステムへの道を切り開くアンカープロジェクトとなります。
住友電工はまた、5月に英国で高電圧海底ケーブル工場の建設を発表しました。
住友電工は、ヨーロッパ、中東、アフリカ地域で最大の日本企業の雇用主であり、75,000人を雇用しています。これは主に自動車セクター向けのワイヤーハーネス製造によるものです。同社は1990年に英国のルーカス社、2001年にイタリアのカビンド・オートモーティブ社、2006年にフォルクスワーゲン・ボルドネッツ社を買収しました。ズードケーブルはかつてABBの一部であり、約300人を雇用しています。今回の新たな買収は、自動車部門からエネルギー部門への多角化を示しており、これはこの地域で事業を展開する多くの日本企業に共通するトレンドです。同様の大規模な買収としては、日立によるABBのパワーグリッド事業の買収があります。
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